作詞と作曲と歌とコーラスとフルートと
ウインドチャイム / 長谷川都
編曲とベースとパーカッション / 中村きたろう
ギター / アナム&マキ
2003.12.21 released TSUU-0001 ¥1,000(tax in)
ライヴにて「愛ゆらら」を初めて聴いたその夜、私は都ちゃんにメールをした。
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タイトル:ちょっと!
本文:新しい曲どれも抜群に良いじゃないの! そして、私なんかが言うのもおこがましいんだけど、都ちゃん本当に大きくなったね。なんだか今日はビックリしちゃったよ
──
本当に驚いた。
「抜群に良い!」本当に、心からそう思った。
「大人になったなぁ〜」って、感心した。
彼女の歌とは2ndシングル「空の見える公園」からの付き合い。
それからずっと、彼女の歌を聴いてきた。
1stアルバム「歌をうたおう」には女の子の恋の歌が綴られていた。
2stアルバム「折々」には、そこから少し成長した恋と、生きることへの歌が綴られていた。
その後、彼女は少しだけ音楽活動を休止することになる。
それからライヴ活動で音楽活動を再開し、約1年経って久しぶりに発表される歌が「愛ゆらら」。
この歌には、一度自分と正直に向き合って、そしていろんなことを納得し、そこから新たな人生をスタートさせたばかりの、ひとりの女性としての大きな愛が綴られている。
♪そんなのたいした問題じゃないよ〜あいやいやい
彼女からこんな歌詞が生まれるなんて、思ってもいなかった。
1年前の彼女は確実に弱くて、絶対にこの言葉を言われている側だったと思う。
でも、人間はいくら人にそう言われて励まされても、実のところ言葉は右から左に通り抜けていく。
じゃあ、言葉が通り抜けずに自分の中にちゃんと残るときはいつなのか。
それは、その経験を乗り越えて納得したとき。
そのときに初めて言われた言葉の意味を理解し、自分の言葉として使えるようになる。
音楽活動を休止する前後から今年いっぱいにかけて、
彼女はたくさんの喜怒哀楽に満ちた経験をしたんだろう。
そうして「愛ゆらら」が生まれた。
この歌に綴られている言葉は全部本当の彼女の言葉であり、メッセージ。
そして、人間として、女性として大きく成長した今現在の“長谷川都”そのまんまの歌。
ライヴで「愛ゆらら」を歌ってるときの彼女はとても優しい笑みを浮かべていた。
ピアノを弾きながら、ミディアムテンポのゆったりとしたリズムにのって笑顔で気持ち良さそうに「愛ゆらら」を歌う彼女が、忘れられない。
ライター 山田愛